HMDと眼鏡と補正レンズのはなし
※あくまで個人の感想ですよ。
VRの機材ってお高いですよね。なので高い機材を不注意で壊したりしたくないわけです。
んで、Masamiさん、眼鏡を常用しているのですが、この眼鏡とHMDの相性が超絶に悪い。
眼鏡フレームで擦れてHMDのレンズに傷付けてしまった時のあの気持…
実際に酔っ払ってVRで遊んで、朝みたらHMDの本体レンズに傷が付いてしまって、泣きながらコンパウンドでレンズを研磨した事があります。傷消しも慎重にやらないと、磨きすぎて像が歪むとアウトになります。なので四つ目の皆様、本当に気をつけましょう。
Masamiさんは眼鏡属性持ちなので、眼鏡は付ける派なんですが、これに関してだけは裸眼プレイ推奨です。
ちょっと前までは、あまり選択肢もなく、水中眼鏡とかスキーのゴーグル用の補正レンズをHMDに使うのが主流だったように思います。(今も使ってる人いるかな)
スポーツゴーグル用のヤツってあまり、度数の幅がなくて、Masamiさんは使えないなぁと諦めた記憶があります。
最近は色々、専用品も出てきていて眼につくものを(補正レンズだけに)買って試している内に、増えてしまったので利用感について、ご紹介してみようと思います。
購入しちゃった品は以下の5点
・JINSのショートテンプルのメガネ(Short Temple Airframe)
・LENS LAB製の無印VIVE用補正レンズ
・らぼてん(てんてーさん)のValve Index用メガネフレーム
・LENS LAB製のINDEX用補正レンズ
・diVRse(勇夢さん)のVRsatile
眼鏡じゃなくて、コンタクトにすればいいじゃんとか言ってる君!(よーし戦争だ!)眼鏡はこれ、すべてにおいて優先されるべきで尊い物なのです。コンタクトに死を!
ちなみに価格ですが、当時の購入金額で書いています。
レンズは度数によって、金額が変わるのであくまで参考程度ですね。
ブルーライトをカットするとか、曇り止め、傷防止とか薄型とかオプションを付けるとさらに高くなりますので。
まずは、VR専用じゃないけど、最初にHMD用に購入したのでこちらを紹介。
無印VIVEを発注した際に一緒に発注したんですよねぇ。
メインで使ってる眼鏡は金属フレームなのでHMDの本体レンズを傷つけそうだったので、念の為に買ったんです。
(まぁVIVE環境じゃ、すぐ使わなくなりましたが…)
・JINSのショートテンプルのメガネ(Short Temple Airframe)
購入時はWEBサイト限定商品で実店舗では販売されてなかったかと思います。買い方は、WEBサイトでレンズ情報を入力する必要があります。
レンズ情報がわからんという方は、JINSの実店舗で
ショートテンプル購入したいので視力調べてほしいといえば調べてくれます。
眼鏡を使っている方であれば、今使っている眼鏡のレンズから数値を調べてくれるので
そちらのほうが時間が短くて簡単です。
価格は¥5,000円(税別)
良い点
価格が安い。あと小型で顔に張り付くような小さい眼鏡なので、大概のHMD利用時に着用してても問題ないです。
HMDの機種によっては、眼鏡の着用が難しい物があります(Oculus RiftとかRiftとかRiftとかです)が、これなら眼鏡がHMDに入らないという事は無いと思います。
またフレームの素材が金属ではないので、仮にレンズ部に接触しても、レンズを傷つけるような事は少ないでしょう。
気になった点
軽いテンションでこめかみあたりを挟んでいるだけなので、HMDを脱ぐ時に100%眼鏡も外れます。これが地味に不快なんだよねぇ。
あと、写真みて分かる通り、全体的に小さいので結構、視野は狭いです。
あとメガネ小さいんですけど、ケースがでかいです。構造上、閉じられないので、開いた形状のまま仕舞えるようにでかいケースになっています。
フレームの色によっても視界の邪魔感が変わるかもしれません。(ブラックとかね)見た目光を透過しそうだったのでMasamiさんはライトブラウンを購入しました。
この眼鏡はOculus Go と以下のLENS LAB製のレンズを買うまでVIVE環境で使っていました。
最近、はこの間、Questを入手したのでもっぱら、そちらで利用しています。
Goは弟にプレゼントしました。
次、ここからは本格的な補正レンズになります。
HMDを脱ぐたびにショートテンプル眼鏡が外れて非常に不快だったところ、ネットでLENS LABの情報を見て、即発注しました。
・LENS LAB製の無印VIVE用補正レンズ
舶来品ですよ。舶来品。無印VIVE用です。こちらは、カパッとHMDのレンズ部にかぶせるタイプです。
海外のWEBサイトで発注しました。発注時にレンズ情報を入力する必要があるのですが、JINSでショートテンプルを発注した際のレンズ情報がJINSのWEBサイトに保管されるのですよ。これをコピペして登録を行いました。
このLENS Lab製品の特徴としてレンズの形状が違うのですね。普通の眼鏡のレンズは前方が凸形で、顔に当たる方が凹んだ形になっているとおもうのですが、こちらはレンズの形状が凹凸が逆になっています。HMD側が凹で顔側が凸。HMDのレンズと補正レンズが接触することを防ぎつつ、よりHMDに密着できるようにしているらしい。
価格は98ユーロ(送料が別に7ユーロ)日本円で14200円ぐらいの支払いでした。(当時のレートね)
PayPalが使えたのでそちらを利用して支払いました。
良い点
さすがに15000円ぐらいする製品なのでかなり見やすいです。
VIVEのレンズの形に補正レンズも整形されているのフレームで視界が遮られるとかもありません。取り外しも簡単です。完璧。
問題はHMDを外すと、ぼやけて何も見えなくなる事。裸眼だからね。
かっこいいレンズホルダが付いてきます。まぁ、使わないけど。
気になった点
お値段お高め。海外なので、発注から手元に届くまで一月半程度かかりました。
VIVE専用なので別のHMDを買った場合は対応しません。※例外がありますが…。
レンズが厚めなのか若干ずっしりします。
※裏技、実はVIVE用レンズはINDEXでも使えちゃう説
VIVEの補正レンズってフレームのところが直線箇所が2箇所あるのですが、内1っ箇所は切り欠きになっているのでINDEXにはめることが可能でした。若干INDEXレンズの方が大きいのですがギリ装着可能です。何故か左側だけハズレやすかったので、結局、INDEX専用品を購入することにしたのですが、ほんの若干、上部の視界が(ほぼ気にならない程度)欠けますがVIVEからINDEX乗り換えた方で、補正レンズどうしようと迷っている方は試されても良いかもしれません。(ニッチ過ぎていなさそうですが…一応、自己責任でよろしく)
そのままVIVE環境ではLENS Labの補正レンズで満足していたのですが、
オッパイがもみたかったから、INDEX買っちゃったんだよね。(未だに揉ませてくれるフレンドはいませんが…)
というわけで、INDEX環境に移行しました。
上記で書いた通り、当初はVIVE用レンズがスポッとハマったのでそれを使っていたのですが、オッパイの呪いか、左側の補正レンズだけが、ポロポロ取れるので、ちゃんと専用のものを買うことにしました。
・らぼてん(てんてーさん)Valve Index用メガネフレーム
こちらは海外製の安い眼鏡用レンズを購入して、3Dプリンタで出力したフレームにはめてHMDに取り付けるという物です。
3Dプリンタ持ってないので、フレームはDMM.makeで注文しました。
レンズの方はFONEX(Alidexpress)でメガネ一式※を頼みました。
フレーム出力が1,650円、眼鏡が75ドル程度※(日本円で8,000円程度)
※レンズだけ頼んだ方が安くすむそうですが、英語力に全然自信がないので、簡単に発注出来る眼鏡にしました。
レンズを取り外した眼鏡フレームはヘロヘロのおもちゃのような物なので、まぁ、ほんとんどレンズ代金なのかも。眼鏡を頼んだ方はレンズを取り外すために精密ドライバーが必要です。
良い点
レンズ(Masamiさんの場合は眼鏡でしたが)とフレームを併せても1万円しないのはとてもリーズナブルです。3Dプリンタ持ってればもっと安く出来るよね。凄い。
レンズとフレームの取り付けも、パチンとはめるだけなので簡単でした。
しっかりと装着できていて、抜けたり取れたりもありません。
HMDへの装着もレンズ部にはめるだけなのでこちらも簡単でした。
しっかり装着できて取れたりしませんでした。
専用レンズではないですが視界も良好で見やすいです。
DMMもAliexpressも発注から納品が10日程度で早かったのも評価高いです。
※Aliexpressも最近は配送状況見れるので安心ですよね。
各種HMDに対応したフレームがあるのも良いと思います。
気になった点
普通の眼鏡レンズを流用しているので、鼻の近くの部分と上部が若干の欠けが発生します。鼻のあたりはフレーム越しに欠けた部分が見えます。
(JINSのショートテンプルのメガネよりは全然視界は良いです)
レンズとフレームを別で発注する手間が若干あります。
ネットでポチポチするだけなので、苦労って程でもないですが…。
入手経路が別なので、フレームだけ届いてレンズ待ちという状態になりました。
レンズをフレームに取り付ける際に左右間違えやすいので注意が必要です。両方外しちゃうと、とってもわかりにくい。マジでどっちだかわからなります。あと裏表が逆にならないように注意しましょう。レンズをフレームに取り付けちゃうとと外すのがかなり厳しです。基本的にレンズとフレームは頻繁に取り外しできないと思った方が良いです。顔方が凹んでる方でHMD側(フレームの足がついてる方ね)凸側です。
・LENS LAB製のINDEX用補正レンズ
LENS LAB再びです。VIVEの時はユーロ支払いだったのがドル支払いに変更になっていました。レンズホルダはVIVE用の時に付いてきたやつより、安っぽくなった気がします。
同じレンズを頼んだと思うのですが、明らかにレンズの色味がちがうので、発注変えたのだっけかなぁ。持ってみるとVIVE用より軽いので素材が変わっているのかも。
価格は126ドルと送料7ドル (日本円で15200円ぐらい)
前回は発注から手元に届くまで一月半程、かかったのですが、今回は一月かかりませんでした。
良い点
VIVE用の方で説明した通りなので、あまり書くべき事がありません。INDEX専用で、高い精度で作られているので、しっかり、密着して、はずれたり抜けたりしません。HMDのレンズと同じ形状に合わせて作られているので、欠け等もありません。
取り外しも非常に簡単です。以前よりちょっとだけ安っぽくなったかっこいい専用ホルダー付きです。
気になった点
お値段お高め。INDEX用は左右がわかりにくいので取り付け間違い安いです。VIVE用は取付部の上部に切り欠きがあったので左右の装着間違えはなかったのですが、INDEXの場合は形状がほとんど同じなので、うっかりすると間違えます。そして逆でもちゃんと付きますので余計間違いやすいです。
写真を見ていただくとわかりますが、レンズの横にちょこっとした凹のマークががあります。レンズを並べてマークが水平に揃えば左右OK、マークの位置が水平になっていないと左右が逆になっています。(写真は正常位置です)
左右間違えて取り付けて、視界がボケボケになってしまい、HMDが壊れたかとかなり焦りました。
正直いえば、これ以上は必要なかったのですが、クラウドファイティングで「あらゆるHMDに対応!」という謳い文句と、鯖江ブランドにつられてポチってしまいました。Masamiさんブランドに弱いんですよねぇ。
・diVRse(勇夢さん)VRsatile
こちらはクラウドファイティング(CAMPFIRE)で曇り止め防止コーティングプランを支援して入手した物になります。
こちらののプロジェクトは目標500%超え、710名が支援という期待のプロジェクトです。(現在は終了してます)
コロナの影響もあり、若干、発送に遅れがありましたが、無事にリターンを受け取る事ができました。
現在はBOOTHで予約販売しているようです。
Masamiさんがリターンで入手した物と同じものを現在、発注すると17600円ほどする模様です。
VRsatileはLENS Labやらぼてんの物と異なり、形状がつるなし眼鏡のような形をしています。同梱されたスペーサを取り付ける事で様々なHMDに対応出来るようです。
今回INDEXとQuestで試してみましたが(スペーサなしでそのまま装着するだけ)、レンズが非常に大きいのでHMDのレンズ全体がカバーできるので、欠けなどはありません。今までの補正レンズはHMDの左右のレンズにそれぞれ装着して使いますが、VRsatileはフェイスクッション部分にはめ込んで使う形になります。
良かった点
見やすい。(ピント合わせやすかったんですよねぇ)HDMのレンズに直接設置するタイプの補正レンズはレンズ位置が固定されるので、顔と瞳孔間距離で調整するのですが(レンズが凹凸なので瞳孔間距離をずらすとレンズと眼の距離が若干ですが調整できます。VRsatileはフェイスクッションの中で設置位置の微調整が効くので、ちょうど良いレンズの位置が見つけやすかったです。しっかりと見えます。
多種のHMDに対応しているのは凄いです。Questは眼鏡用のスペーサを取り付けていたのですが、VRsatileでつかうようになって外しました。
(ただ、スペーサはずしたらQuestのバランスが悪くなってしまってサードパーティ製のQuest用のホールドストラップを発注中です。また無駄遣いが…)
気になる点
お値段お高め。でも安心の鯖江ブランドなので、Masamiさん的には、このぐらいの価格は全然ありです。とはいえ、お高いHMDを買った上に更に2万円近い出費は悩ましいところではあります。
着脱時に若干の勇気がいります。フェイスクッション内に押し込んで、固定するのですが、どこまで入れて大丈夫なのかしらって感じになります。
また外す時にレンズ脇のフレーム部に爪があるのでそれを指に引っ掛けて外すのですが、無理に引っ張って中央からバキッと折れちゃわないか心配になります。形状的に無理すると折れると思うので取り外しは無理せずに慎重にやりましょう。ゆっくり取れば大丈夫です。
というわけで、
3つの観点から補正レンズの評価をしてみました。
ショートテンプルはメガネなので外してあります。
見やすさ(ピントが会いやすい)
VRsatile > らぼてん > LENS Lab
VRsatileがレンズの前後位置が微調整出来るので、見やすい位置を探りやすいです。
取り外し、扱いのしやすさ
LENS Lab > らぼてん > VRsatile
LENS Lab製はHMDのレンズと同じ形状に作ってあるので、取り付け、取り外しが簡単です。外したレンズは専用ケースに保管できます。
導入コストが安い※
らぼてん > LENS Lab > VRsatile
3Dプリンタをお持ちの方は、らぼてんのフレームを自力で出力すればもっと安くあがります。
※複数HMDを所持している方は、VRsatileなら一つあれば対応可能なので、評価がかわりますが…。頻繁に取り外して付け替えるかというとちょっと勇気がいりますねぇ。
という感じです。あくまでMasamiさん個人の感想です。
面白かったのは専用品のLENS Labよりらぼてんの方が見やすかった(焦点が合わせやすかった)んですよねぇ。
もしかしたらLENS Labの製品は西洋人顔に合わせてあって、レンズと眼の距離が平たい顔族のMasamiさんと若干合わなかったのかもしれません。
買った総額を考えると普通にHMD買えちゃうぐらいの価格になるので
皆様は買う場合は慎重に選ぶと良いと思います。
ただ、眼鏡の方は補正レンズは買った方が絶対に良いです。
本体レンズを眼鏡フレームで傷つける前に買うのです。(マジで凹むよ)
眼鏡より裸眼の方が絶対に快適なのでおすすめです。